【飲食業の転職】希望給与・年収はどう決める?未経験〜経験者(20代・30代)の相場と伝え方

【飲食業の転職】希望給与・年収はどう決める?未経験〜経験者(20代・30代)の相場と伝え方

転職活動の面接で必ずと言っていいほど聞かれる「希望の給与(年収)はいくらですか?」という質問。 少なめに言うべきか、思い切って高く伝えるべきか、迷ってしまいますよね。

この記事では、飲食業界への転職を考えている20代〜30代の方へ向けて、自分のスキルに合った希望給与の考え方飲食業ならではの給与の仕組み、そして面接官に好印象を与える伝え方を分かりやすく解説します。

💡 この記事でわかること(要約)

  • 飲食業界の給与相場: 未経験者と経験者ではベースとなる金額が異なります。

  • 「みなし残業」の仕組み: 額面が高く見える理由と、基本給の確認方法を解説します。

  • 「まかない」の節約効果: 食費が浮くことで、年間数十万円の実質的な「給与アップ」になります。

  • 自分に必要な給与を計算する: 実際のライフスタイルや環境から逆算しましょう。

  • 業態による違いを理解する: 居酒屋、スーパーの惣菜部門、企業向け弁当販売など、働く場所で環境は変わります。

  • 面接での正しい伝え方: 「根拠」を持って伝えることで、マイナス評価を防ぎます。


1. まずは飲食業界の「給与相場」を知ろう

希望給与を考える第一歩は、業界の平均的な相場を知ることです。相場から大きく外れた金額を伝えてしまうと、「業界研究が足りていない」と思われてしまう可能性があります。

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未経験(20代)の場合

飲食業界がまったくの未経験という場合、まずは「店舗スタッフ」からのスタートが一般的です。

  • 月給の目安: 20万円〜25万円前後(※みなし残業代を含む場合が多い)

  • 年収の目安: 250万円〜350万円程度

未経験者の場合、最初から高収入を狙うよりも、「入社後に店長や料理長へ昇進して給与を上げる」というキャリアパスを描くことが大切です。

経験者(20代後半〜30代)の場合

すでにお店での調理経験やマネジメント(店長など)の経験がある場合は、前職の給与がひとつの基準になります。

  • 月給の目安: 25万円〜35万円以上

  • 年収の目安: 350万円〜500万円以上(役職によってはそれ以上)

具体的な経験ジャンルやマネジメント人数によって、評価される金額は大きく変わります。


2. 要注意!高く見える給与の裏にある「みなし残業」の仕組み

飲食業界の求人を見ていると、20代でまったくの未経験であっても「月給25万円〜」など、一般的な他業界のスタート給与より少し高めに設定されていることに気づくかもしれません。

ここで必ずチェックしておきたいのが**「みなし残業(固定残業代)」**の仕組みです。 みなし残業とは、「あらかじめ一定時間分の残業代を、毎月の給与に含めて支払う」という制度のことです。

(例)月給25万円(うち、固定残業代45時間分・6万円を含む)

この場合、本来のベースとなる「基本給」は19万円となります。 残業が45時間に満たなくても25万円は全額支払われるというメリットがある一方で、逆に言えば「毎月ある程度の残業が発生する前提」の給与設定であるとも言えます。

額面の高さ(総支給額)だけで判断せず、求人票を見る際は以下のポイントを確認しましょう。

  • 何時間分の残業代が含まれているのか?

  • 超過分(規定時間を超えた残業)は別途支給されるか?

  • みなし残業代を引いた「基本給」はいくらか?(※ボーナスは基本給をベースに計算されることが多いため重要です)


3. 実際のライフスタイルから「本当に必要な給与」を逆算する

相場や給与の仕組みが分かったら、次は「あなた自身の実際のライフスタイルや環境」に当てはめて、本当に必要な給与額を考えます。単純に「高ければ高いほど良い」ではなく、現実的な生活費から逆算することが、転職を成功させるコツです。

  1. 毎月の固定費を洗い出す: 家賃、光熱費、通信費、奨学金の返済など。

  2. 変動費を足す: 食費、交際費、日用品代など。

  3. 貯金・ゆとり分を足す: 毎月いくら貯金したいか、趣味にいくら使いたいか。

これらを合計した金額が、あなたが生活していくために「絶対に下回ってはいけない手取り額」です。

💡 「まかない(食事補助)」は隠れた給与アップ!食費の節約効果

飲食業界ならではの最大の特権とも言えるのが「まかない」です。これを単なる「タダご飯(または格安ご飯)」と侮ってはいけません。生活費に与えるインパクトは絶大です。

例えば、1食800円相当の昼食や夕食を、月に20日間の出勤でまかないで済ませたとします。

  • 800円 × 20日 = 16,000円 / 月

  • 年間で計算すると、なんと【約19万円〜20万円】の節約になります。

これは、手取りのお給料が月に1.6万円、年収が20万円アップしているのと同じ価値があります。求人票の月給が少し低く見えても、食費が浮くことで「毎月自由に使えるお金(可処分所得)」は多くなるケースが多々あるのです。

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さらに、お店の業態によってまかないの内容も変わります。

  • 海鮮を扱うお店なら、新鮮な魚の切れ端を使った豪華な海鮮丼。

  • 鶏肉メインの居酒屋なら、ボリューム満点のから揚げや焼き鳥丼。

  • すき焼きなどを提供する高級和食店なら、普段は手が出ないような上質な和牛の端肉を使った絶品メニュー。

「どんなまかないが出るか」も、お店選びと実質的な給与計算の大切な要素の一つです。

移住や社宅制度で固定費を下げる選択肢も

「働く地域」や「企業の福利厚生」も重要です。 例えば、心機一転して福岡市などの地方都市へ移住して働く場合、東京などの都心に比べて家賃などの固定費はグッと下がります。 さらに、企業によっては「寮・社宅制度(会社借上げ住宅など)」を完備していることもあります。「家賃補助があり、食事はまかないで済む」という環境を見つけることができれば、生活の安定度は劇的に高まります。


4. 求める環境に合わせて「業態」を選ぶ

自分が求めるライフスタイル(生活リズム)によって、選ぶべき飲食業のジャンルも変わります。

  • 深夜営業のある店舗(居酒屋など): 深夜手当がつくため、とにかく額面の給与を高くしたい、夜型でも構わないという方に向いています。

  • スーパーの惣菜・寿司部門など: 小売業の枠組みになるため労働時間がしっかり管理されており、日中勤務がメイン。ボーナスや休日が安定している企業が多いです。

  • 企業向けのオフィス弁当販売・給食など: 営業時間が固定されている(土日休みの場合もある)ため、決まった時間に帰ってプライベートの時間を確保したい方に最適です。

「給与の高さ」をとるか、「時間の使いやすさ」をとるか。自分の優先順位を明確にしておきましょう。


5. 面接での「希望給与」の伝え方・答え方

自分に必要な給与額が見えてきたら、いよいよ面接本番です。ここで重要なのは「なぜその金額を希望するのか」という根拠をセットで伝えることです。

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パターンA:未経験者の場合

【回答例】 「飲食業界は未経験からのスタートとなりますので、基本的には御社の規定に従います。ただ、現在一人暮らしをしており、毎月の家賃や最低限の生活費を考慮しますと、月給〇〇万円程度をいただけますと大変ありがたいです。いち早く仕事を覚え、お店の戦力になれるよう努めます。」

ポイント: 「規定に従う」という謙虚な姿勢を見せつつ、自分の生活環境から算出した下限ラインは正直に伝えておくことで、入社後のミスマッチ(生活が苦しくて辞めてしまう等)を防げます。

パターンB:経験者の場合(前職以上を希望する場合)

【回答例】 「希望年収は〇〇万円です。前職では〇〇万円でしたが、今回は店長候補としての採用と伺っており、これまでのマネジメント経験(スタッフ〇名の育成や売上管理など)を活かして、店舗の利益拡大に貢献できると考えておりますため、この金額を希望しております。」

ポイント: 単に「お金が欲しい」ではなく、「自分を採用することで企業側にどんなメリット(売上貢献や即戦力)があるか」を根拠にして金額を提示します。


6. 迷ったら、プロに相談するのもアリ!

「自分のライフスタイルだと、結局どの求人が合っているんだろう?」 「面接で自分から給与交渉するのは、やっぱり怖い……」

そんな時は、飲食業界に特化した転職求人サイト「ペコリッチ+」や、転職エージェントのサポートを活用するのも非常に有効です。業界のプロがあなたの経験や希望のライフスタイルを客観的に評価し、適正な給与の求人を提案してくれます。

希望給与は、単なる願望ではなく、あなたのスキルと生活をすり合わせた「納得できる根拠のある数字」です。まずはしっかり自己分析を行い、自信を持って転職活動を進めてくださいね!