7つの視点で見るメンバーシップ型とは!? 背景とメリット/デメリット、未来の姿

未分類 2022.09.17

7つの視点で見るメンバーシップ型とは!? 背景とメリット/デメリット、未来の姿

長く日本で採用されてきた「メンバーシップ型」の人事制度。ビジネス、人材市場がグローバル化するなかで、時代に合わなくなってきたとの指摘もありますが、本当に廃れていってしまうのか? 7つの視点で、メンバーシップ型を考えてみました。

飲食や食に関わる会社も様々です。自分で働いている会社がどのような組織なのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか?

peco_banner_regist_1

メンバーシップ型とは

24430485_m

1.メンバーシップ型は、人に仕事をつける人事制度

メンバーシップ型の対象として比較されるジョブ型は、まず企業が求める仕事があり、適切な人材をあてる人事制度です。営利活動を行う企業なら、当たり前のようにも思えますが、メンバーシップ型はその反対。まず、人材を採用し、適性を見極めて適切な部門に配置したり、企業内でさまざまな仕事をさせて、総合的に人材を育てていきます。
人材採用の際に、業務内容や勤務地を定められるとは限りません。「就職」ではなく「就社」ではないかと揶揄されたり、今では批判的な向きもありますが、いちど入社すれば、人に優しい制度だということもできます。

メンバーシップ型の背景

24120856_m

2.メンバーシップ型は、長期雇用を前提としている

メンバーシップ型の人事制度は、長く日本で定着した終身雇用制度をベースに発展してきました。現在では終身雇用は難しくなっていますが、依然として多くの企業が長期雇用を前提として、メンバーシップ型を採用しています。
企業は人材にさまざまな経験をさせ、帰属意識の高い社員をじっくりと育てることができます。人材は雇用が保証された環境で、会社の利益向上に尽力します。
日本ではメンバーシップ型が主流ですが、欧米をはじめ海外ではジョブ型の人事制度が一般的だとされます。ジョブ型では、必要とされるジョブ(職務)がなくなってしまえば、雇用もなくなります。個人にとっては、自立と戦略が求められる働き方です。

メンバーシップ型のメリット

24290552_m

3.メンバーシップ型は、チームワークを強化する

「社員は家族だ」といったニュアンスの言葉を、経営者や上司から聞いたことはないでしょうか。会社は社員を長期雇用し、社員は限られた環境の中で、同じ仲間と働きます。まさに、家族のような連帯感がうまれても不思議ではありません。
ただし、そこにはある種の緊張関係のゆるみが生じかねません。身内(会社や他の社員)のために長時間労働するのが当然だ、という風潮が、会社にも社員にも定着する可能性があります。必ずしも、それ自体が悪いこととは言い切れませんが、「やりがい搾取」のような弊害が起こりかねないのも事実です。

4.メンバーシップ型は、雇用が安定する

前述の通り、メンバーシップ型は多かれ少なかれ、長期雇用と年功序列が土台になった考え方です。社員はある程度会社に守られて、突然解雇されるような心配もなく、安心して働くことができます。働く場が安定し、毎月決まった収入が得られるということは、当たり前のように感じられるかもしれませんが、個人にとっては大変素晴らしいことです。
また、メンバーシップ型では人材の成長は会社の成長に直結するため、研修の制度や現場での育成が充実します。会社が求める範囲で、人を育ててくれるメリットがあります。

メンバーシップ型のデメリット

24438462_m

5.メンバーシップ型は、個人より会社優先

メンバーシップ型では、採用時に職務内容を明確にしないので、会社都合の部署異動や転勤がありえます。社員にとって、自分で好きな仕事を選んだり、ひとつの分野で専門性を磨く、といった自由度が低いのはデメリットです。
長いキャリアの中では、自分の望まない仕事に取り組むことも貴重な経験となりえます。実際に、与えられた仕事で苦しみながらも成長した、結果的には会社に感謝している、という経験を持つ方は多いのではないでしょうか。問題は現代に、個人のキャリアをコントロールするのが会社でよいのか、ということ。グローバル化が進み、変化の激しい社会に見事対応し、むしろ時代をリードしている会社なら、自分の将来を委ねられるのかもしれません。

6.メンバーシップ型は、個人の学習意欲が育たない

パーソル総合研究所が行った調査では、「勤務先以外での学習や自己啓発活動」を行っている人の割合は、APAC14カ国中で日本が最下位でした(APAC就業実態・成長意識調査(2019年))。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/apac_2019.html
日本で主流のメンバーシップ型では長期雇用が前提で、収入が安定し、会社の業務の中で成長できるのですから、他所で自己研鑽しようという意欲がわかないのかもしれません。しかし、そこで身につけたスキルは他の会社に行ったり、社会の状況が一変しても、通用するものでしょうか。
テクノロジーの進化が進む現代では、今後ますます社会の変化が加速します。ジョブ型の制度下では、時代が求めるスキルを身につけるほどに人材の市場価値が上がり、収入も増えるので、学習意欲が高まります。
昨今、日本の賃金水準が上がっていない、という問題が叫ばれますが、これはメンバーシップ型の人事制度が一因だとの指摘もあります。

メンバーシップ型の未来

24391689_m

7.メンバーシップ型は、ジョブ型と共存する

大きな前提となっていた日本の終身雇用制が崩れ、メンバーシップ型の人事制度は時代に合わなくなてきた、とされます。代わりに注目されているのが、グローバル標準に近いジョブ型の人事制度。日立製作所、カゴメグループ、KDDIといった大企業が採用するなど、日本でも導入が進んでいます。

しかし、現代ではメンバーシップ型よりジョブ型型が優れている、とは言い切れないでしょう。例えば、先進的な技術やサービスをうみだすスタートアップ企業は、はじめは経営者と社員が一体になり、一人ひとりが限られた職務によらずさまざまな役割を果たしているのではないでしょうか。まさに「社員が家族」となるようなメンバーシップ型的な働き方が、事業を成長させている可能性があります。

メンバーシップ型とジョブ型、またはその他の思想をとりいれつつ、変化の激しい時代に対応する人事制度、働き方を、私たちひとりひとりが考えるときです。

peco_banner_regist_1

お知らせ一覧へ戻る
ページトップへ

利用者様の個人情報を保護するためSSL(Secure Sockets Layer)暗号化技術を用いております

Copyright © 2015 ペコリッチ All Rights Reserved.

表示モード: スマートフォン | パソコン・タブレット