数多くある飲食店の中でも身近なものの一つがラーメン屋。バイトの募集をしているところも多く見かけることでしょう。しかしいざバイトをするとなれば、きついのか楽しいのかが気になります。
本記事ではラーメン屋の仕事内容や、バイトをする際のきついところ・楽しいところ、向いている人・いない人などを解説します。
ラーメン屋のバイトの仕事はホールとキッチンに分かれる
ラーメン屋のバイトも多くの飲食店同様に、業務はホールとキッチンに分かれます。ただしカウンターだけのお店やテーブル席が少ないお店ではきっちりと分業化されておらず、ホール兼調理補助となることもあります。
それぞれの業務内容の主なものを説明します。
ホール
・お客様の席への案内
・水を出す
・注文を取る
・ラーメンなどの配膳
・会計
・お客様が帰られた後の片付け
・店内清掃 など
キッチン
・仕込み
・調理
・調理器具や食器の用意
・洗い物
・調理場の片付け
・食材の発注 など
ラーメン屋のバイトのきついところ
ラーメン屋というと、飲食店の中でも体育会系で仕事がきついというイメージがあるかもしれません。実際にどのような点がきついのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
作業に追われることがある
食事時のピークタイムともなるととても忙しく、常に作業に追われる状況も珍しくありません。出来上がったラーメンはすぐに運ばなければ麺が伸びてしまうため、作業のスピードが求められます。
匂いと暑さ(熱さ)がすごい
ラーメン屋はスープを仕込む時や麺を茹でる時など、仕事中は常に匂いがしているため、場合によっては気になるかもしれません。
また、このように常に鍋が火にかかっており、その中ではお湯などが煮立っているため、厨房内の暑さもなかなかのものです。特に夏場は汗を多くかくため、脱水症状にも気をつけなければいけません。
さらに出来上がったラーメンが入った丼は熱く、テーブルに運ぶのもひと苦労、といったきつさがあるかも。
力仕事が多い
スープを仕込むための鍋や麺を茹でるための鍋は大きく重いため、持ち上げるにはかなりの力が必要です。他にも、一斗缶(18リットル入り)の油などを持ち上げなければならないこともあり、それなりの体力が必要となるでしょう。
また、ラーメンの入った丼もかなりの重さなので、両手で一つずつ持つのも結構な負担です。
お店のノリが体育会系
お店によりカラーの違いはあるものの、体育会のノリで運営されるラーメン屋も少なくありません。特に忙しい時は言葉遣いが荒くなることもあるので、慣れていない人には少々きつく感じるかもしれません。
動きづらい
お店によっては、厨房内だけでなく客席フロアも油で滑りやすくなっていて、転ばないように注意して歩かなければなりません。また、厨房スペースを削ってでも客席を増やしたいという経営者の意向で、厨房内は狭いことが多く、スタッフ同士がすれ違うためには半身にするなどの気遣いが必要なところもあります。
ラーメン屋のバイトの楽しいところ
先ほどはラーメン屋のバイトのきついところを見てきましたが、反面楽しいところも多そうなイメージではないでしょうか。そんな楽しい面も、具体的に見ていきましょう。
まかないでラーメンが食べられる
なんといっても、ラーメンが好きな人にとっては最高の楽しみでしょう。場合によってメニューにないオリジナルのラーメンが食べられるのは、スタッフの特権といえるでしょう。
ただし、摂取カロリーが高くなってしまうので、カロリー管理には気をつけてください。
回転を上げるためのチームプレー
ラーメン屋が売上を増やすには、ピーク時のお客様の回転を上げていかなければなりません。そのために知恵を絞り、スタッフで連携して働いています。
たとえば食券制の店でありながら、席が空くのを待っているお客様に注文を聞きに行くのもその一つです。シンプルなラーメン屋のオペレーションの工夫にも、独特の楽しさが潜んでいます。
比較的覚えることが少ない
ラーメン屋は、飲食店の中ではメニューの数が少ないため、覚える商品も少なくすむでしょう。作業に関してもシンプルなことが多いため、手順を覚えるのも簡単です。
人気店ではやりがいが大きい
お客様が行列を作るような人気店でバイトをすると、とても誇らしく感じるはずです。お客様の期待も大きく、ラーメンを食べた時の満足そうな顔を見ることがやりがいへとつながります。
プライドを持って働けることは、それだけで楽しさの理由となるでしょう。
様々な仕事を任せてもらえる
特に小規模なお店ではホールとキッチンが明確に区別されておらず、いろいろな仕事を任せてもらえるはずです。
限られた仕事では満足できずいろいろと身につけたいのであれば、このようなお店はうってつけでしょう。
ラーメン屋のバイトをおすすめする人・しない人
ラーメン屋のバイトは誰でもできそうなイメージがあるかもしれませんが、やはり向き不向きがあります。ラーメン屋のバイトをおすすめする人としない人についてお伝えします。
ラーメン屋のバイトをおすすめする人
なんといっても、ラーメン好きの人にはラーメン屋はおすすめです。自分の好きなラーメンをお客様に提供し満足してもらえるのは、大きな喜びとなるでしょう。もちろんまかないでラーメンが食べられるのも、おすすめの理由です。
体力がある人も、ラーメン屋に向いているといえます。大きな声を出して元気良く働くことを求められることが多いので、活発な人にもラーメン屋でバイトすることをおすすめします。
ラーメン屋のバイトをおすすめしない人
一方、元気よく、大きな声で接客するのが苦手な人、感情を表に出すのが苦手な恥ずかしがり屋さんは、ラーメン屋で働くのが厳しいかもしれません(お店によります)。
体力を使う仕事が苦手な人も、ラーメン屋には向いていない可能性があります。
ただ、その環境に身をおいてみると自分が変わっていくかも!? ラーメンが嫌いでなく、活発に働く仕事に興味があるならば、飛び込んでみるのもよいでしょう。
まとめ
どんな仕事にもいえることですが、ラーメン屋にもきつい面と楽しい面があります。それだけに、きついところが気にならないというのであれば、ラーメン屋でバイトする楽しさを満喫できるかもしれません。
どうしようかと迷っているならば、いくつかのお店に行ってみて、働く立場の目線で自分に合う点と合わない点を探り、その上で決断するとよいでしょう。